No.15  空き缶アルコールランプ   2000.12.29.掲載

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ロウのかたまりにマッチで点火しようとしても、ロウは熱せられた部分が液体に溶けるだけで、火をつけられません。気体にしなければ、火がつかないのです。

図のように試験管にロウを入れて、バーナーで加熱すると、ロウが融けて液体になり、やがて、沸騰しはじめます。加熱を続け、盛んに沸かせて、パイプから出る来る気体に点火すると、明るい光りを出しながら燃え続けます。灯油などでも同じ事が出来ます。

ロウソクでは炎によってロウが融かされ、その液体は少しずつ芯に吸い上げられます。芯を昇る途中でさらに加熱され、気体になってから燃えているのです。

メタノールは気化しやすいので、おとなしく燃やすには、余計に気化させないようにして、火が回るのを防ぐ工夫が必要です。

アルコールランプの首が長いのもそのためです。瀬戸物のブッシュを使って火がタンク内に回らないようにしています。

ジュース缶でアルコールランプ

太型と細型、2種類のジュース缶(スチール缶)を使ってアルコールランプを作りましょう。

M6程度のナットをのせて、火が下に回らない助けにします。芯は写真ではペーパータオルを使ったもの。できれば木綿のひも、ゆるゆるでなく、隙間が出来ない程度の太さが必要です。

作り方

まず、細い缶の加工。フタ部分のアルミのモールドをニッパでかじって、切れ目を入れ、そこから、金切り鋏を入れて、まずモールドを切り取ります。側面を焦らずらせん状に切って行き、目的の高さにします。

右側の写真のような持ち方・ハサミの入れ方をすると、怪我がなく、スムーズに切ることが出来ます。

(左写真)これは無くても構いませんが、ステン針金を巻いて、持ち柄を作ると便利です。

太缶の方はフタになります。切る前に、まず底に穴を開けます。

(左写真) 側面をカットしてから、裏がわから、穴の部分を金槌でたたいて、出っ張らせます。

 ペーパータオルの芯を通して、ナットを載せると、出来上がりです。右にあるのは、理科室のルツボを利用した消火用キャップです。

生徒が製作したアルコールランプのいろいろなバリエーション。  製作したアルコールランプはビー玉スターリングエンジンやキュリーエンジンなどの熱源として使用します。

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